【2019年版最新】4大監査法人-売上等の業績、人員数、監査担当数の比較、まとめ
こんにちは、会計士KOです。
今回は、4大監査法人の売上高などをはじめとした基礎数値の比較を記事にしていきたいと思います。
業務及び財産の状況に関する説明書類とは
監査法人は6月決算であることが多く、この時期に多くの監査法人から監査法人版の有報ともいえる、「業務及び財産の状況に関する説明書類」が提出されます。
この説明書類においては、売上高や人員数の情報、監査担当数等の情報が公開されます。
今回は、2019年時点の4大監査法人の説明書類がすべて出そろったため、比較のための記事を書いてみます。
なお、以下では、「業務及び財産の状況に関する説明書類」の詳細な説明もしているので、以下の記事も併せて読んでみてください。
【監査法人への就職活動】監査法人を選ぼう!-監査法人別担当クライアントの調べ方-
今回のソースデータ
今回のソースデータは上記の通り、各監査法人が出している説明書類です。
以下にURLを載せておきますので、より詳しく見たいという方は是非こちらから確認してみてくださいね。
トーマツ:2019年5月期
第52期(2019年5月期)説明書類(2019.08.05)
あずさ:2019年6月期
新日本:2019年6月期
あらた:2019年6月期
営業収益の比較
まずは、営業収益の比較からです。
監査法人の営業収益は、基本的に監査証明業務+非監査証明業務から成り立ちます。
それぞれいくらだったのか確認してきましょう。
1位:トーマツ
1位はトーマツです。
売上高総額:1,087億円です。
監査証明業務は776億円と71.4%を占めます。
2位:あずさ
2位はあずさです。
売上高総額:1,004億円です。
監査証明業務は782億円と77.9%を占めます。
3位:EY新日本
3位はEY新日本です。
売上高総額:992億円です。
監査証明業務は845億円と85.2%を占めます。
4位:あらた
4位はあらたです。
売上高総額:487億円です。
やはり、他のBig4と比べると規模は小さくなりますね。
監査証明業務は245億円と50.3%を占めます。
営業収益のまとめ
以上のまとめです。
2018年度時点でもトーマツが営業収益は1位でしたので、2年連続1位ということになりますね。
また、あらたは、他の法人の半分程度の営業収益であることも分かります。
各段階利益
各段階利益になるとどうでしょうか。
分析結果は以下の通りです。トーマツ、あずさ、EYはいずれも利益が薄いですね。
人員数の増加やAIの導入などに関する費用がかさんでいるとも各新聞が報道していました。
一方で、あらたに関しては、各段階利益率はいずれも高いです。やはり被監査報酬が売上の約半分を占めていることが原因でしょうか。
監査関与社数比較
次に監査関与社数です。
この軸での比較においては、EY新日本が最も多く、合計で3,821社でした。特に任意監査や金商法・会社法以外の法定監査の数が多いことが特徴でしょうか。
次いで、あずさが3,614社と2位です。こちらは、特に任意監査の数が810社とかなり多いことが分かります。
3位は3,306社のトーマツ、あらたは1,203社です。
人員数
最後に人員数の分析です。
人員数の分析においては、トーマツが6,848人と断トツに多いです。
特にその他として集計している人員が多く、補助者や無資格の人員を積極採用しているのが分かります。
次いで、あずさは合計6,218人と2位です。
まとめと他の記事のご紹介
今回の記事は以上となります。
より詳細な内容を確認したい場合はソースデータを確認してみてくださいね!!
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