【公認会計士試験】修了考査合格のための対策12か条

 

こんにちは、会計士KOです。

今回は、会計士試験の修了考査に関する対策の記事を書いていきたいと思います。

とはいってもTwitterでのメモ書きにちょっとした解説をくっつけたものなので、ご容赦を。

ただし、大事な部分は外していない自信はあります。

また、要点だけまとめているので、そもそも修了考査とは何か?等の前提の解説はしません。

合格率がかなり下がっている中ですが、是非、勉強やその方向性決めの一助となってくだされば幸いです。

勉強の計画系

①:勉強リソースをかけるべきは圧倒的に税務、次点で会計

まずは勉強リソースの話です。

監査法人勤めの方であれば修了考査休みが貰えるかと思いますが、勉強量に比して決して長くはありません。

(私は修了考査休み中に仕事があって普通に出勤させられていたのを覚えています。)

このため、勉強リソースをどう配分するかという点がかなり大事になってきますが、リソースを配分すべきは絶対に税務です。

税務は実務であまり触れていない部分が出題されるなど、結構な鬼畜難易度です。

また、場合によっては組織再編税制の直近の改正内容など完全に新規で触れる知識も多いです。

このため、基礎知識がある他の科目とは違い、ゼロスタート(もしくはかなりのビハインド状態)から始まるケースが多く、そんな中、配点はめちゃくちゃ高い。

このため、リソースをかけるべきは絶対に税務と判断しています。

(なお、真偽のほどは分かりませんが、税理士協会の圧力によって難易度が下がらないみたいな噂が流れてきます。)

 

精神論系

②:多勢に従え、予備校はTACがおすすめ

私は会計士試験受験生時代は大原(+LEC)生でしたが、修了考査はTACを予備校に選びました。

理由としては、単純で修了考査受験者の多くがTACを選択しているからです。

このため、TACの問題が出来ていれば、偏差値的に負けるはずがないというざっくりした結論を下しました。

結果的に合格していたので、この判断は間違えではなかったかと思います。

また、周りの同期などを思い返してみてもTAC勢のほうが合格率は高かったような印象を受けています。

 

③:多勢に従え、回答は攻める必要はない、迷ったら皆んなが書きそうな回答を書けば良い

上記の予備校選びの議論と本旨は変わりません。

この試験において、攻める必要は全くないのです。だって少なくとも過半数は受かるのですから。

皆が出来ているところが出来れば合格できます。

なので、回答に2択で迷ったら攻める必要はありません、自分の中で選択肢が2つあるのであれば、隣の受験生が書いていそうな内容を書きましょう。

ちょっとした精神論ですが、是非。

 

③:多勢に従え、IFRS知識が問われて分かんなかったらJGAAPと逆を書いとけ、みんなそう書く

これも上記同様に「多勢に従え」理論ですが特に具体的な例です。

会計学ではIFRS知識が理論で良く問われますが、IFRSに強くない場合は、JGAAPの処理と逆を書いておきましょう。

敢えて聞くくらいなので、JGAAPと何かが違うのです。とりあえず逆を書いておけば怖いものはないですね。

こんな感じで答えに迷ったら他の人の答えを想像しながら解き進めると精神的に安定かもしれません。

もちろん、勉強して完璧な答えが導出できるほうが良いのですが、時には逃げる案を用意しておくことも大事だと思います。

 

過去問系

④:相手を知れ、過去問は絶対に勉強期間序盤に解こう

過去問は勉強期間序盤に解きましょう。

もはや会計士試験を合格してきた方たちであれば釈迦に説法かと思いますが、修了考査って実は合格率に反してめちゃくちゃ難易度高いです。

このため、難易度を知るために、そして勉強の方向性を組み立てるために序盤に過去問は解いておきましょう。

上記の税務にどれだけリソースをかけるかという点についても、過去問を把握することによって現状との差異を把握して方向性をチューニングしていくことが可能です。

 

答練系

⑤:TAC答練はマッチポンプを疑うくらい的中する

なぜか先人たちは答練はやっておけといいます。

私も実際に受験した際は答練をやっていましたが、

こんな些末な論点でねーだろ!!

と思っていました。

しかし、めっちゃ出ます。

正直、講義は一回も受けていないのですが、答練は全教科5回以上回したと思います。

本番では、「あ、これ進研ゼミでやったところだー!!!」くらい出ました。しかも些末な論点ほど出ました。

答練は絶対絶対やっておきましょう。

 

勉強法

⑤:監査、監基報は答練で触れたものは全部目を通しておくと不安がない、あと会長通牒などがあれば読んでおく

TACのテキストに限ると、監査基準委員会報告書がダダ流れで記載されているだけで、正直使えません。

(あれくらいならCtrl+C、Ctrl+Vで僕でも作れます。)

このため、勉強の方法についてかなり悩んだのを覚えていますが、これも基本は答練で触れたものでかまいません。

答練で触れた関連基準を数回読んで頭に入れておきましょう。基本は困らないはずです。

 

⑥:監査、KAM出そうだよね

これは完全な直感なのですが、KAMでそうじゃないですかね。

やたらと力入れてますし、法人でもかなり基準やマニュアルが整備され、対応が進められているイメージです。

対策しておいて損はないと思います。

 

⑦:経営・倫理規則、ITと倫理規則は基準を暗記したほうが早い

ITについては、丸暗記してしまったほうがいいかもしれません。

暗記対象はテキストではなく、IT実務指針などの基準です。

割と読みやすく、また勉強にもなるので絶対に読みましょう。

また、倫理規則も基本的には基準をそのまま問われる例が多いので、そちらを暗記後に答練で出た具体的な問題を解いていくという方式を取るべきかと思います。

 

⑧:税務、組織再編税制やグループ法人税制などは全捨てせず触りだけでもやっておく、特に適用要件などは稼ぎどころ

組織再編税制やグループ法人税制などについて、すべて捨てる勢がいますが、かなりもったいないです。

数値が導出できなくても、過去問などを見ると最初は適用要件等がかなりの頻度で出題されます。

最低でも、そのあたりは稼げるようにしとけば安心安全です。

 

⑨:全般的事項、受験生時代のテキストがあれば読んでおく

これは表題の通りですが、修了考査のテキストはかなり不親切な箇所も少なくありません。

このため、古いテキストが残っていれば、引っ張ってくるのがおすすめです。個人的には会計理論と監査報告論などは修了考査のテキストよりよく纏まっていました。

 

 

本番系

⑩:経営指標の計算は絶対に絶対に落とすな

もうこれは、すべての人がそういうんじゃないでしょうか。

経営指標の計算でミスると致命傷になりますので、絶対落とさないでください。

それこそ、全員が出来るところです。

 

⑪:本番は記述量が異常なので書きやすいペンで

私はぶっ通しで試験を解いたのが本番が最初で最後だったのですが、手がもげるかと思いました。

なので、是非、手をいたわってあげてください。絶対に書きやすいペンがおすすめです。

 

その他

⑫:実務で一番使えるのはITのテキスト、よく纏まっててクオリティが高い

TACのテキストの議論ですが、ITのテキストはよく纏まっててクオリティが高かったです。

実務でもさっと全体像を把握したいときなどにはお勧めですので、取っておくと〇かもしれません。

私もたま~に眺めています。

 

まとめ

今回は、以上となります。

誰かの役に立ってくれれば非常にうれしいです。

ではでは。